日本遺産の旅レポート
Text:内藤 千尋
Photos:佐々木 哲平
~日本遺産のストーリーを辿るしっとり美肌の旅
山陰で活躍中のフリーアナウンサー・石原美和さんが旅した石見国。日本遺産のストーリーを辿りつつ、石見神楽・日本酒など“神とつながるツール”を通じて新たに見つけた石見旅の魅力とは。
川本町ではかつて小笠原氏の一族が栄えた時代がありました。時は中世末期、戦国時代。山頂に総石垣づくりの城があったとされ、現在のその遺跡が残されています。
石見地方では唯一の中世山城である丸山城は、防御施設をほとんど持たないことなど、全国的にも珍しい特徴があります。きっと歴史好きな方にとっても興味深い遺跡なのでは。
もう一つの魅力は、山頂から望む絶景です。天気の良い日の早朝に登頂すれば、眼下一帯に広がる美しい雲海を眺めることができます。
この日はあいにくの曇り空でしたが、息を切らしながら約300メートルある登山道を登りきったあとに見る大パノラマの景色は爽快。
「この景色、苦労して登ったかいがありますね。今はもう石垣が少ししか残されていないけれど、ここで静かに戦国ロマンに想いを馳せるのも、歴史好きの方にはたまらないかもしれません。」
Text:内藤 千尋
Photos:佐々木 哲平