日本遺産の旅レポート
Text:内藤 千尋
Photos:佐々木 哲平
~日本遺産のストーリーを辿るしっとり美肌の旅
山陰で活躍中のフリーアナウンサー・石原美和さんが旅した石見国。日本遺産のストーリーを辿りつつ、石見神楽・日本酒など“神とつながるツール”を通じて新たに見つけた石見旅の魅力とは。
この日のランチは、“A級グルメのまち”邑南町へ。A級グルメとは、邑南町の豊かな食材、食文化を大切に育て、未来へ継承していく地域おこし構想から生まれた言葉です。
オーガニックハーブ園「香木の森」の敷地内にあるレストラン香夢里では、気取らないカジュアルな雰囲気の中で、地元食材をふんだんに使った鉄板焼グルメを味わえます。
明るい日差しが差し込む大きな窓からは、森林公園の美しい緑が見渡せます。石原さんが選んだメニューは、「特製ハンバーグステーキ もろみデミグラスソース」。注文を受けてから、焼き立て熱々を提供してもらえます。
デミグラスソースの隠し味として使われているもろみは、地元の高校生が実習として行う味噌づくりのために製造したもの。さらに付け合わせの野菜も、同じく高校生たちが授業の一環として育てた野菜が使われているとか。
とことん邑南町の食材を使うことにこだわっているのです。
「すごく肉厚。ソースにコクと深みがあって、美味しい!デミグラスソースにもろみって合うんですね。」
ハンバーグを口に運びながら、石原さんの顔が思わずほころびます。セットのサラダの野菜やドレッシングにもすべて地元産の野菜が使われていて、新鮮そのもの。
「地元の高校生とコラボしてメニューを開発するなんて、素敵ですね。地域ぐるみで人を楽しませようする感じが食に表れてる。もしかするとそれが石見地方の人たちに共通する心意気なのかも。」
Text:内藤 千尋
Photos:佐々木 哲平