日本遺産の旅レポート
Text:内藤 千尋
Photos:佐々木 哲平
~日本遺産のストーリーを辿るしっとり美肌の旅
山陰で活躍中のフリーアナウンサー・石原美和さんが旅した石見国。日本遺産のストーリーを辿りつつ、石見神楽・日本酒など“神とつながるツール”を通じて新たに見つけた石見旅の魅力とは。
三瓶山の山裾に広がる広大な草原・東の原。このあたり一帯は「大山隠岐国立公園」に指定されており、その美しい景観の中に観光リフトや温泉、レジャー施設等が点在し、週末は家族連れなどで賑わう人気の観光スポットです。
2018年、ここ東の原に新たに誕生した「石見ワイナリー」は、元スキー場のレストハウスを改装したモダンな空間の中で、ワインの製造販売のほか、ワインの試飲コーナーや手作りの絶品スイーツがイートインで味わえるコーナーもあり、新しい観光拠点として人気を集めています。
もともとお酒が大好きな石原さん、まずは試飲コーナーでオリジナルブランドのワインをテイスティング。総支配人の杦村一弘さんに赤・白・ロゼ・りんご、様々な種類のワインをグラスに注いでいただき、丁寧な解説を聞きながら、その色と香り、味わいを堪能しました。
ワインの試飲を楽しんだあとは、併設された屋外型フードコート「石見の杜 星空のレストラン」にて、ここでしか味わえないスペシャルランチをいただきます。その名も「石見の山くじら焼き鍋」。※要予約メニュー
“山くじら”とは、三瓶山の麓の町・美郷町名産のイノシシ肉のこと。ジビエというと独特のクセがあるのでは、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、新鮮な地元産山くじらはクセがなく、噛みしめるほど肉のうまみがじゅわっと広がり、ワインにもビールにも最高のお供に。石原さんは赤ワインをチョイスし、初冬の野外レストランで、熱々の焼き鍋を満喫しました。
レストランの各テーブル席にはアウトドア用ストーブも完備され、冬場の防寒対策は万全。季節に応じて夜間ライトアップや、雪あかりを楽しめるイベントも予定されているそう。春夏秋冬、季節の移ろいに合わせて訪れる度に違った楽しみ方ができる石見ワイナリーは、これからも来訪者を大いに楽しませてくれることでしょう。
Text:内藤 千尋
Photos:佐々木 哲平