日本遺産の旅レポート
Text:内藤 千尋
Photos:佐々木 哲平
~日本遺産のストーリーを辿るしっとり美肌の旅
山陰で活躍中のフリーアナウンサー・石原美和さんが旅した石見国。日本遺産のストーリーを辿りつつ、石見神楽・日本酒など“神とつながるツール”を通じて新たに見つけた石見旅の魅力とは。
津和野のお土産といえば、源氏巻が有名です。古くは江戸時代から親しまれている銘菓ですが、町の中にはオリジナルの源氏巻を作っている菓子店が十数店舗あり、店ごとに少しずつ風味や食感が異なるのも面白いところ。
この日立ち寄ったのは、殿町通りに面した和菓子店「三松堂 菓心庵」です。
この店の源氏巻にはいくつかの種類がありますが、ひときわ目を引くのがこの「笑小巻(えみこまき)」。
きつね色の薄皮で紫色の餡をくるんだ源氏巻の形状はそのままに、食べやすく3分の1ずつにカットして、皮の表面になんとも可愛らしい笑顔の焼印が押されています。
「これかわいい!食べる前に眺めていると、思わず笑顔になりますね。」
焼印のニッコリさんと目が合って、顔をほころばせる石原さん。
「食べる前に『ごめん!』って言っちゃう(笑)。」
他にも季節の大福や最中など、モダンなパッケージに包まれた上品な和菓子がショーケースに並び、眺めているとどれも欲しくなってしまいそう。
石原さんもお世話になった方へのお土産にと、お菓子やお茶を買い求めて店を後にしました。
Text:内藤 千尋
Photos:佐々木 哲平