石見を知り尽くした地元民がこっそり教える、石見旅を120%楽しむ秘訣
もっと楽しく。もっとディープに。
石見国を旅するなら、観光ガイドに載っているお決まりのコースを巡るだけじゃつまらない。ここでしか見られないもの、ここでしか味わえないもの、などなど一挙にご紹介。これを読んでから旅すれば、石見国の奥深さにきっと貴方もハマるはず。
全国的にも数が少なく希少なシロイルカに会える、中四国最大級の水族館・アクアス。某携帯電話会社のCMでは「しまねのおじさま」役でこの水族館のシロイルカが登場し、一躍有名に。優しい表情を見せるシロイルカたちが口をすぼめて作り出すバブルリングは、見ると幸せになるというジンクスも。広い水槽の中を優雅に泳ぎ回るイルカたちに心も癒される。
浜田市三隅町の国道9号線沿いにあるジェラート専門店。市内からは離れた場所にあるにも関わらず、駐車場には絶えず車が出入りする盛況ぶり。常時8~12種類の手作りジェラートを揃えており、「牧場ミルク」「さくさくイチゴ」などの定番フレーバーに加え、季節ごとの旬な食材を使った限定フレーバーも人気。原料の牛乳、フルーツ、お茶などには島根県産品を使うことにこだわっており、来るたび新作が登場しているほど豊富なラインナップも嬉しい。
山陰自動車道・国道9号浜田道路の道の駅。高台にあり、眼下に見下ろす浜田港や、雄大な日本海の眺めがまさに絶景。特に天気の良い日の夕刻には「ゆうひパーク」の名の通り、あたり一面がオレンジ色に染まり、息を飲むほどの美しい夕日の景色が見られる。絶景を眺めながら新鮮な海鮮が楽しめるレストランやお土産店もあり、さらに毎月1回石見神楽の定期公演が開催され、なんと無料で鑑賞できる。
石見地方は古くからやきものの産地として有名。中でも代表的なのは「温泉津焼」と「石見焼」。大田市にある「温泉津やきものの里」では、現存する日本最大級の登り窯を見ることができ、近隣の有名な窯元の温泉津焼を購入することができる。また江津市・浜田市内各所にある石見焼の窯元でも、陶芸体験が可能。高い温度での焼成に耐えられる良質な陶土を使用しているため、耐久性・耐水性共に優れ、見た目も美しく、全国のやきものファンに高い人気を誇る。
出雲そばは知っていても「三瓶そば」は知らない人も多い。実は三瓶そばは隠れた三瓶名物としてそば通にはよく知られた存在。もともと三瓶の気候は蕎麦栽培に適しており、江戸時代から蕎麦栽培が盛んな土地だった。現在も三瓶山周辺には、三瓶産のそばの実だけを使い、原料や製法にこだわった蕎麦店が点在している。色は出雲そばに比べてやや白っぽく、強い香りと喉ごしの良さが特徴。同じく三瓶産のわさびと合わせて食べるのがおすすめ。
石見地方への空の玄関口といえば、萩・石見空港。ここでは国内で初めて空港で養蜂を行う「ミツバチプロジェクト」が展開されており、採取されたはちみつは「空港はちみつ」として商品化されている。このはちみつが、全国規模のはちみつコンテスト「第3回ハニー・オブ・ザ・イヤー」国産部門の最優秀賞・来場者特別賞をダブル受賞し、話題に。生産量が限られるため、入荷後即完売になることも。運良く空港の売店で見つけられたら即ゲットしよう。
ハレー彗星が地球に接近した1985年に全国初の公開天文台として建てられた、昼も夜も楽しめる施設。「すばる」と同じ形式の75cm望遠鏡では教科書に出ているような星々を見ることができる。併設の「星と森の科学館」では、地球の大気と太陽系の惑星について学習できるほか、石見地方にまつわる星の民話もあり、宇宙をより身近に感じられる。
城下町津和野は、江戸時代の終わりから、明治、大正、昭和初期の貴重な建物が建ち並ぶ風情ある町。2014年には伝統的建造物群保存地区に指定され、貴重な町並みを保全し後世に伝えようという機運がさらに高まっている。そんな町並みにある「津和野町家ステイ」は、空き家を活用した一棟貸しの宿泊体験施設で、建物の風情を残しつつ現時点での最新設備を取り入れ、建物が積み重ねてきた年月を感じながら快適に過ごしていただくことができる。ぜひこの土地の落ち着いた日常を感じてほしい。
温泉津温泉街の名湯「薬師湯」が経営する、「震湯カフェ内蔵丞(くらのじょう)」では、珍しい薔薇の花を使ったスイーツが楽しめる。大田市内で無農薬栽培されている真紅の薔薇は抗酸化と血液サラサラ効果が医学的に検証されている。「薔薇スパークリング」「薔薇アイス」「薔薇シフォンケーキ」「薔薇茶」など、見た目も美しいスイーツがずらり。温泉を堪能したあとは、大正ロマン薫る素敵空間で高貴な薔薇の香りに包まれて、ゆったりと優雅なひと時を。
プランクトンの豊富な山陰沖で獲れ、浜田漁港に水揚げされた、アジ、ノドグロ、カレイ。その中でも、厳選された良質な魚だけ名乗ることができる「どんちっち三魚」。「どんちっち」とは、伝統芸能石見神楽の幼児言葉で、お囃子の音が「どんちっち、どんちっち」と聞こえてくることに由来。鮮度が良いので、脂乗りの良さと身の柔らかさに、口の中で旨味が広がる刺身は絶品。鮮度が良いからこそオーソドックスに塩焼きや煮付けもおすすめ。